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豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学系 プラズマエネルギーシステム研究室

     

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あいち臨空新エネルギー実証研究エリア 見学リポート

2009年2月18日(土),愛知県常滑市にある「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」を見学しました。ここには,集光式太陽光発電システムや燃料電池,スターリングエンジンなどの最新の新エネルギー設備が設置されており,フィールドでの実証試験が実施されています。今回は,本研究室の共同研究先でもある大同特殊鋼が中心となって開発した最新型の集光式太陽光発電システムを見学してきました。

りんくう常滑駅

最寄りの駅は,セントレアの一つ手前,「りんくう常滑」駅です。
駅前です。とても開けた街である感じがしますが・・。


後ろを振り返ると,こんな感じ。なかなか企業誘致が進んでいません。

集光式発電システム

設置されている集光式発電システムの定格出力は5kW/基。計6基あるので,総出力は30kWに達します。もちろん,国内最大の集光式発電プラントです。


非常に小さい土地に6基の集光式発電システムが並んでいます。発電効率が高いので,狭い土地でも多くの発電電力を得ることができます。また,従来の平板太陽電池とは異なり,地面にも太陽光が降り注いでいるのがわかります。


1基あたり,5×7の35モジュールが搭載されています。1モジュールあたりの出力は150W。モジュール効率は30%以上と,非常に高効率です。5kWアレイ(1基)あたりの効率も25%を越えます。また,集光しているにもかかわらず,セル温度はそれほど上昇しません。真夏でも最高80℃程度に留まります。


1分に1回程度モータが稼働し,太陽を追尾します。追尾にサンセンサは用いておらず,完全な時計追尾です。追尾軸は二つですが,太陽の運行は極めて規則的なので,一日に一度だけ太陽高度角を合わせれば,あとは方位角の一軸追尾だけで,太陽を完全に追尾することができます。追尾に必要なモータ電力は,1kWあたり2W程度と非常に小さいです。


見学会には非常に多くの方が参加しており,みなさん熱心に質問をしていました。中央の青い服を着た方が,大同特殊鋼で集光式発電システム開発の中心となっている荒木主任研究員です。

新エネ体験館

敷地内には,誰でも無料で見学できる新エネ体験館があります。いろいろな企業・団体が面白い展示をしています。

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